ツーリング拠点マップの話の三回目。
今回はデータの話です。つまり、いま一番しんどいところの話。

数えたら2350件あった
何年かかけて溜め込んだ地点の数を、ざっくり数えてみました。
キャンプ場が250件。
ネットカフェが800件。
バイクの駐輪場が1300件。
合計2350件。
自分でも「そんなにあったのか」という感想でした。
コロナ禍の時にチマチマ調べていたのも効いてそうです。
脱いだ靴下が知らぬ間に部屋の隅に積み上がっていたような感覚です。
ちなみに快走路のデータはまだ2本しかありません。
こちらは点ではなく線なので勝手が違い、手を付けたところで止まっています。
で、2350件を前にして最初にぶつかったのが、これをどうやって管理し続けるのかという問題でした。
作るだけなら一度で終わります。しんどいのは、そのあと何年も面倒を見るほうです。
名前で管理してはいけない
最初にやったのは、全部の地点に通し番号を振ることでした。camp-000001 のような、味も素っ気もないIDです。
それまでは施設名と住所で管理していました。
人間には読みやすくて良いのですが、これがまずい。
運営会社が変わって施設名が変わる。
市町村合併で住所が変わる。
施設移転で住所が変わる。
そんなこんなで施設名と住所のペアが崩れると、新しい施設なのか既存の施設なのか自分の作業ミスなのか判断がつかない事態に。
またリストから削除した閉鎖済の施設を忘却し、まだチェックしていない施設として再発見してしまったりなど。
そこで名前と住所とIDの3点での管理にしました。不変のIDに変更履歴を紐付けることで、(手間は増えますが)混乱をへらす方針にしました。
あわせて、例えばcamp-000001 が閉鎖したとして、camp-000001 のステータスだけを「抹消登録」にして施設情報そのものは消去しないで残すことにしました。

名前が変わっても、住所が変わっても、同じ施設人だと分かる。
マイナンバーのようなものですね。
住所を座標に変える仕事
地図に載せるには、住所を緯度と経度に変換しなければなりません。
これを自動でやってくれる公的なサービスがあるのでデータを流したのですが、得られる結果には精度のバラツキが相当にありました。
日常生活で意識することは少ないですが、土地には住所と地番の2系統のIDがあります。
ザックリと解説すると住所は公的サービスのため、地番は不動産取引や徴税のため。
無料キャンプ場によくあるのが住所表記が「無番地」で終わる住所です。公営・公有地は徴税の必要がなく無番地として登録され、それが住所としても使われるパターンです。これを座標変換するとピンが数キロメートルずれます。
ネットカフェの郊外店舗などもかなりズレます。
ズレまくるのは、もともとの土地が店舗敷地以上に大面積の農地であったからと推測されます。座標は住所の中心を吐く仕様らしく、データベースの更新が追いついていないと住所の根拠が農地由来の地番のままであり、その中心点は道路に面した店舗の場所とは大きくズレるという理屈だろうと考察します。
駐輪場も城郭などの公有地や駅など大きな土地に付帯することが多いので、上記と同様な理由で座標がずれます。
精度の低いものは地図で見ながら手で直そう♪
とか思っていたら、精度の高いものの方が少数派でした。
いまさらながら自分の作りたいコンテンツと座標取得の相性の悪さに恐怖しています。
リンクは静かに死んでいく
地点データには参考URLを持たせています。公式サイトへの案内ですね。
データベース作成を始めた頃のリストでURLの生死を調べたところ、なかなかの結果が出ました。
予想外にURLが死んでいる。
公営のキャンプ場や駐輪場の運命なのかURLに固有性がない例が散見されます。
これは推測するに、利用条件や利用料金の変更、あるいは年度の切替に際して既存のページを編集するのではなく、あたらしくページを作って古いページの内容を消す。という運用をしているのではないかと思われます。
たいはんの古いページは404を返すでもなく「このページは移動しました。」とだけテキストがあり、HTMLリダイレクトどころか移動先URLの記載もないという・・・
座標とURLの確認で年が暮れそう?
終わらない前提で作る
ここまでの作業を通して分かったのは、この仕事に完成は無いということでした。
施設は閉まる。会社は畳む。市町村は合併する。サイトは消える。
今日きれいに揃えたところで、来年には何割か腐っています。
「完璧なデータ」を作るよりは「腐っても直せる仕組み」から作るべきですね。
そんなわけで、公開はもう少し先です。
データが腐る速度と、自分が直す速度の追いかけっこをしているところです。
今のところ、負けています。


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