軽くて素っ気ない地図を目指す(でも機能を足したい誘惑)

シンプルな日本地図の上にキャンプ場を示すアイコンが表示されています WEB開発日誌
地図は国土地理院より

前回の続きで、ツーリング拠点マップの設計の話です。
もし専門用語があっても都度いいわけを添えるので許してください。
自分も技術的な事はさっぱりなので大丈夫です。(なにが?

バイクは停める場所を探すのが大変(それで事前調査し始めた)
大型バイクは停める場所で詰む。松島でも苫小牧でも詰んだ。旅の予定は三日で崩れるのに、路肩で必要な情報だけが検索できない。地図を作り始めた理由の話。

使う場所は路肩である

設計の前提をひとつだけ決めました。
このサイトが力を発揮するのは、無計画な旅の途中。

想定しているのは、峠の待避所とか、大通りの路肩とか、コンビニの軒先とか、駐輪場という名の自転車置き場の前とか。

よりにもよって電波が細い。
スマホのバッテリーがちょっと心もとない。
なんだか気持ちが焦っている。

そんな状態で開いたページが、読み込みに10秒かかったらどうなるか。
答えは簡単で、閉じられます。自分なら閉じます。

なので方針は最初から決まりました。
軽いこと。それから、余計なものが出てこないこと。
などと言いつつ、あわよくばアドセンスでサーバー代を・・・

サーバーに仕事をさせない

作りは「完全な静的サイト」にしました。

ヤギ地雷
ヤギ地雷

静的サイトとは、あらかじめ作っておいたファイルをそのまま配るだけのサイトのことです。
注文を受けてから調理する定食屋ではなく、棚に並べてあるパンを取ってもらう方式ですね。
調理場が無いので、混んでも遅くならないし、火事も起きません。

選んだ理由は三つあります。

ひとつめ。速い。
ふたつめ。壊れにくい。動く部分が無いものは壊れようがありません。
みっつめ。そもそも凝った仕組みを作れない。

三つめが本音の6割くらいを占めています。
ただ、制約があったおかげで迷わずに済んだ面もあります。
選択肢が無いというのは、ある意味でとても平和です。

地図の下敷きは地理院タイル

地図の背景には国土地理院の淡色地図を使っています。
国が公開している地図画像で、出典を書けば使わせてもらえます。

「淡色」を選んだのは、色が薄いからです。
背景が主張すると、その上に置いたピンが埋もれます。
地図は主役ではなく下敷きなので、目立たないほうが都合がいい。

ちなみに Google マイマップで作る案は早い段階で捨てました。
1レイヤあたり2,000地点・10レイヤという上限があり、十分に対応出来るキャパかと思ったのですが・・・
色気を出して快走路という線情報の掲載もやってみたいとか、将来的な拡張性を残したい欲がでました。

沖縄を九州から独立させた話

なんだか「政治思想が強い人」みたいな表題になりましが、そういうことではございません。

最初は一般的な8地方区分でやっていたのですが、九州版の地図を開くと様子がおかしい。
沖縄まで画面に収めようとするので表示範囲が縦に間延びし、九州本土のピンが米粒になるのです。

そこで沖縄を独立させて9区分にしました。
地理の教科書的には座りが悪いのですが、使う側の見え方を優先しています。

似た話がもうひとつ。
全国版から地方版に切り替えるとき、画面の中心に一番近い地方を自動で選ぶ処理を入れています。
この判定を「各地方の真ん中1点」でやったところ、新潟を見ている時に東北、静岡西部を見ている時に関東を選ぶと、画面外に新潟や静岡が消えたりしました。

改善策として県庁所在地クラスの32地点を目印として置き直したら、素直におおぬむね正しく判定されるようになりました。
日本の形はわりと複雑で、真ん中1点で代表させると端っこが泣きます。

足さない、という作業

作っていると、機能を足したくなります。これがなかなか手強い。

口コミ欄。星の評価。写真ギャラリー。ルート案内。
どれも思い付いた瞬間は名案に見えます。

ただ、三つ星ホテルを探そうってな話ではありません。
このサイトを使うのは、ある種の覚悟が決まっているであろう人々です。
星の数は要らんのです。
要るのは「都合の良い場所に都合の良いものがあるのかどうか?」ただそれだけ。

それに、機能を足すというのは維持に労力をふりむけるということでもあります。
口コミ欄を作れば荒らしの相手をすることになり、写真ギャラリーもすっかすかでは見栄えが悪い。もろもろの保守運用を考えればキャパが限られる。
個人が片手間でやる規模を超えた瞬間、放置されたサイトが一つ増えるだけです。

そういうサイトはもう十分に見てきました。
ええ、三年ばかり更新が止まっていたこのブログのことです。

というわけで、素っ気ないくらいで丁度いい、というのが今のところの結論です。
次回は、その素っ気ない地図に載せるデータで苦戦している話を書きます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました