有給の連続取得に成功した8月末。
3年ぶりに北海道に行くことにした。
って言うかあれからもう3年も経つのか・・・
自宅から敦賀のフェリーふ頭まで240km
敦賀から北海道行きのフェリーは0時30分発。
20時に自宅を出発すれば買出しをしても出航1時間前までには到着する。
20時出発ならば最終的な積載などは当日の仕事終了後でも十分間に合う。
・・・はずっだった。
相変わらず業務は忙しかったが、早朝から出社し定時終わりの段取りを付けた。
後を濁さぬように余分に仕事もこなした。
が、しかしその頑張りが仇となって仕事のさらなる追加を招いてしまった。
いや、今晩フェリーに乗るの知ってて仕事ふるの?鬼なの?
そんなこんなで結局は2時間ほどの残業となり慌てて帰宅。
もはやパッキングにかける時間的猶予はなく、夜逃げの如き怒涛の立ち回り。
とにかく使いそうな物品は片っ端からバイクに積む。
直近にパニアを純正からGIVのアルミ製37リットルに交換していた事が功を奏した。
特に悩まなくても上開きの四角いパニアは次々と荷物を飲みこんでゆく。
そうして9:00にようやくバイクに火を入れた。
これはもうほぼ無理だろうという時間ではあったが、とりあえずは敦賀に向かう。
滑り込めればラッキーだし、駄目なら+450kmを走行し新潟のフェリーふ頭まで走ろう。
そんな諦め半分の気持ちで出発。
その諦め半分も、高速道路が岸和田周辺で渋滞気味だったため諦め7割に。
でも第二京阪に移ると道路はスッカスカ。ペースを取り戻す。
いけるか?
北陸道に入ると、またもペースダウン。
詰まっている追い越し車線。先頭にはひたすらのんびり走るファミリーカー。
走行車線も同じペースで流れていて2車線を使った大名行列。やっぱ無理か?
そんなタイミングで後方から1台の四輪が接近してきた。
ゴテゴテの電飾と跳ね上げたナンバープレート。
爆音マフラーに光軸の狂ったヘッドライト。
ラフなハンドル操作とアクセルワーク。
もう完全にアレな人が乗っているパターン。
予想通りにその車は前走車をベタベタに煽りながら走る。
教養をまるで感じさせないドライビングテクニック。
そこに痺れない。憧れない。
おかげで追い越し車線に突破口が開かれた。
全然感謝の念とか湧かないけれど。
そんなこんなで、どうにか敦賀港に11:40分着。
すると、なんという事でしょう。
どうやら「フェリーすずらん」はまだ荷下ろしをしているご様子。
誘導員曰く「運航が遅れている。ついては2輪の乗船時間も不明。」だとか。
フル積載で悶々と高速を走ったあの精神的苦痛はいったい・・・
とは思うものの、それはそれ、これはこれ。
待機中の駐車場では奈良のX-ADVの方と楽しくおしゃべり。
結局のところ乗船開始は本来の出航時刻が過ぎたころ。
出航は75分遅れ。
X-ADVの方とはその後も船内で鉢合わせ、
お酒をご馳走になるなどして大変お世話になった。
さてさてフェリーでは20時間の缶詰生活。
風呂入って寝て、ご飯食べて寝て、船内探検してまた寝る。
特にこれと言ってすることが無い。
ああ、なんて贅沢な時間の使い方だろうか。
船内での唯一の失敗と後悔はビーフシチューに大ご飯。
このバランス。明らかなチョイスミス。
随分と久々に醤油ご飯を味わう事に(笑)
フェリーはいよいよ北海道の苫小牧に到着。
20:45分着岸。75分遅れから60分も巻き返している!!
すごいぞ新日本海フェリー!!
などと心中で喝采を送りながらの下船。
さあ今まさに感動の第一歩・・・
ああぁ、これは降ってますねえぇ・・・( ^ω^)
泊まる場所も決めていないので、とりあえずターミナルで雨宿り。
したらば余計に雨が降ってきてしまいましたとさ。
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