昨晩は深夜の冷え込みが凄まじく、やや寝不足気味。
モンベルの♯3では力不足な事から外気温が0℃程度まで下がった様子。
サイトの東側に小高い山があり、朝方の日当たりがよろしくないですね。
撤収時、テントの結露を何度拭き取っても新たな結露が発生し難儀しました。
もっとも無料のキャンプ場ですので、なにも文句はありません。
幌延の【ふるさとの森 森林公園キャンプ場】。
街の近くのキャンプ場ですが、静かでキレイで快適でした。
さてキャンプ場を撤収し、朝一で向かったのは「豊富町営 大規模草地牧場」。
アルミパニア内で一晩冷やされたカメラはバッチリ結露しました(T_T)
こちら、どれくらい大規模な牧場かというと敷地面積が1500ha。
関西国際空港が1060ha、成田空港が1137ha・・・Σ(;゜0゜)
ちなみに東京ドームにして約320個分だそうです。
まあ関西人の私には東京ドーム指数はさっぱり理解できませんが。
牧場らしく牛の群れに遭遇。
一頭の牛が鳴くと他の牛も次々に鳴きます。
過積載の不審者を警戒しているのでしょうか。
日本原子力研究開発機構 幌延深地層研究センター ゆめ地創館へ。
研究所併設の広報センターで社会見学です。
原子力発電に伴って発生する高レベル放射性廃棄物。
これを高温でガラスと混ぜ合わせ、専用の容器に封入したものがガラス固化体。
1本500kgのガラス固化体はまるで電池のお化けのよう。
どんどん増えるけんどもどうするべコレ?
って事で2000年に成立したのが「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」
乱暴に要約すると「比較的環境の安定した地下深くに放射性廃棄物を埋めるべよ。」
ってわけで各種のノウハウを獲得する研究・開発をせねばなりません。
そこで坑道を実際に掘って様々なデータを収集しているのが幌延の研究所。
最終的に地下500mぐらいまで掘ってみる模様。
ちなみに諸々の条件を満たせば実際の坑道を見学可能とのこと。
( ^ω^)・・・ぜひ見てみたかった。
さて件のガラス固化体ですが、日本に保管されているのが現在約25000本。
製造直後のガラス固化体は即死レベルの放射線を放っています。
そしてその表面温度は200℃以上。発熱量にしておおよそ2300W。
だもんでガラス固化体はまず50年ほど冷却されます。
冷却されたガラス固化体はオーバーパックという金属容器に密封されます。
1000年間は密閉を保持できる耐久性が必要なんだとか。
19cm厚の容器はゴジラが踏んでも大丈夫?
地下深くに安置したオーバーパックをさらに緩衝材で保護。
緩衝材の素材はベントナイト。猫砂にも使われる身近な素材ですね。
水分を吸収し膨張する特性を利用し、地下水との接触や流出を防ぐ目的で用いられます。
ガラス固化体の放射能は経過年数に従って減少します。
放射能が20000分の1まで減少すると天然のウランと同程度になるそうです。
しかしそのためには数万年の期間が必要。
数万年先の事など誰も保証はできません。
そもそも人類はあと何年存続し、あと何年文化・文明を維持できるのか?
あまりに遠大な計画に根本的な疑問もなくはなく。
原子力の恩恵を受けている身としては複雑なものもあります。
思いのほか興味深い施設で有意義な見学時間を過ごしました。
幌延を後にし、北海道的な景色を楽しみつつ南下。
べこちちFACTORYで小休止。
自社牧場の牛乳から製造しているというソフトクリーム。
溶けやすく後味さっぱりで上品な味でした。ミルクジェラートっぽい?
トッピングしたハスカップジャムも甘酸っぱくて〇
順調に南下し音威子府村へ到着。
音威子府村は日本におけるソバ栽培の北限の地です。
ということで昼食は音威子府駅の常盤軒で駅そばです。
見た目の黒さとは裏腹に親近感のあるお味。
しっかりした味がありながらも重たくはなく、サクッと完食。
食後は「道の駅 おといねっぷ」でハスカップ羊羹などを購入。
その後「写真家 小原信好写真展」を拝見し出発。
道の駅にTVの撮影クルーが居たが、どこのTV局だったのだろうか?
音威子府を南下し美深へ。
美深町の東にある「トロッコ王国」に入国。
かつての日本一の赤字ローカル線・美幸線の廃線跡をトロッコで走行できる施設です。
往復10kmを原動機付きのトロッコで30分~40かけて疾走します。
トロッコは意外に加速の効く車体ですが、あっけなく頭打ち。
プアなブレーキと相まって牧歌的な乗り物です。
しかしマッサージチェアもたじろぐ振動で満腹時の乗車はおススメ出来ませんw
短い距離ながら風景の変化もありなかなか楽しめます。
動物の糞が点在していたり、なぜか鮭が一匹落ちていたりと自然を身近に感じられましたw
おっさんが一人で夕日を浴びながら走る光景はかなりシュール。
北に引き返して「道の駅 びふか」へ。
お目当ての世にも珍しい羊乳のソフトクリーム。
後味さっぱりながら独特の風味とほのかな塩分を感じます。
道の駅の裏手にある「森林公園びふかアイランド」のキャンプ場にチェックイン。
乗り入れ可能で設営楽ちん。
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