2018北海道ツーリングその3 アイヌご飯

北海道ツーリング
ポロンノは「大きい」「たくさん」という意味のアイヌ語らしい

がっつり睡眠をとり体調は好転の気配。
晩成温泉の朝風呂をいただき泉質の良さを再確認。

良い気分でバイクにまたがり、まずは近くの[大樹航空宇宙実験場]へ。
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田園風景の中で奇妙な存在感を放つ独特な形状の建造物。

これは成層圏プラットフォームプロジェクトの中核となる飛行船のために建造された格納庫。
人工衛星より低コストな飛行船を高速無線通信や地上観測の母機として成層圏に複数浮かべる。
と言うのが成層圏プラットフォームの主旨で、日本でも2000年頃に研究開発が実施された。

しかし解決すべき技術的な問題は数多く、
一方で通信インフラは異常とも言えるスピードで整備され・・・

時を超え復権する飛行船というのも夢のある話ではあったのだが・・・
しばし感慨に耽っていると視界の隅になにやら大型の鳥が登場。
つがいらしき2羽の丹頂鶴。なんだか縁起が良さそうだ。

国道38号を東に走り[道の駅 しらぬか恋問]で小休止。
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しかし寒い。
曇天の朝ということもあり、体感は地元の11月レベルの寒さ。
なのに白い恋人ソフトクリームなんぞを食べてしまった。
ますます寒い。

体温の回復を待つ間に道の駅を探索。
うっかり「根室かに祭り9月1日・2日開催」のポスターを発見してしまう。
根室方面直行の予定だったが、日程調整すれば9月1日のかに祭りに行けそうだ。
なので急遽予定を変更して国道240号を北上する事に。

まりも国道の道中で[阿寒国際ツルセンター]へ寄り道。
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鶴に特化しているため施設のボリュームは少なめ。
しかし丹頂鶴の全身骨格などは中々お目にかかれないので満足。

屋外には飼育されている鶴も。
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職員と絶えず微妙な距離をとる鶴の動きはなんだかユーモラス。

一度は絶えかけた丹頂鶴も保護活動が実り個体数は増加傾向。
それに伴い交通事故に遭ってしまう個体も増えているそうで。
いろいろと難しいよね。

さらに北上し[阿寒湖アイヌコタン]へ。
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カモン!観光客!な門構え。
しかし正面の駐車スペースは傾斜がヤバめ。
バイクは裏手のシアター側に回るが吉。

本日の昼食は[民芸喫茶 ポロンノ]で。
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伝統的なアイヌ料理とオリジナル料理が食べられるエスニックなお店。
一人旅でもアウェー感の少ない落ち着いた雰囲気。

まずはラタスケップ。
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カボチャとコーンのマッシュに木の実が忍ばせてある。
全体としては甘めだが、「ちょっと苦い何か」と「かなり苦い何か」が入っている。
店主曰くかなり苦いのは「当たり」だそうでレアものだとか。

続いてユックセット。
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ユックオハウ=シカ肉と山菜のスープ
アマム=キビと豆と行者ニンニクの炊き込みご飯。
メフン=鮭の腎臓の塩辛

オハウとアマムはとても素朴な味で旨し。
二日酔いでも身体が受け付けるタイプの滋養型
とても誤解される言い方をすると味が濃いめの病院食。

メフンはぜってぇ生臭いヤツだと覚悟したけれど完全に予想外。
臭みもなく濃厚かつまろやかな旨味が特徴的。
ご飯にも酒にも合うタイプの珍味。

食後は民芸品店で雑貨や土産などを買い、阿寒湖アイヌシアターへ。
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アイヌ伝統芸能の一端を見学。
アニミズムとはなんぞやと言うのがなんとなく腑に落ちる。

しかし1日5公演ともなると出演者は結構体力を使いそうである。
俺ならたぶん体力持たないし差し歯もとれちゃう。
すごいぞアイヌガールズ。

ところで終盤は参加型の要素もあるのだが、
外国人っぽい女性が瞬時に踊りをマスターしていて驚愕した。
身のこなしが異質だったが一体何者なのだろう?

アイヌコタンを出発し東の屈斜路湖方面へ。
峠道ではかなり濃い霧が出ていて結露で全身しっとり。
よく見えないまま走っていると大型トラックに追い着いた。
が、トラックだと思った車両は自衛隊の装甲車だった。しかも複数。
重量感剥き出しで峠を攻める様はなんだか怪獣映画のワンシーンの様であった。

本日お世話になる川湯のライダーハウス[EZOライダーハウス]にチェックイン。
お風呂は徒歩で[川湯温泉 欣喜湯](きんきゆ)へ。
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欣喜湯は二階建てのややレトロな浴室が特徴的。
さらに温泉は飲泉も可能で俺に良し。
まあ飲泉と言ってもそこは強酸性の川湯温泉。
歯が溶けそうな強烈な酸っぱさなので少量でとどめましょう。

相変わらずの素晴らしい温泉をじっくり堪能し上機嫌。
日帰り入浴にも関わらずホテルの方には親しく話しかけて頂いたりと気持ちの良い浴後を過ごす。
やっぱ川湯温泉は最高や。

しっかり身体を暖めた後は[味楽寿司]にてお寿司タイム。
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写真を撮る前に何貫か食べてしまったw
寿司も旨いが土瓶蒸しも良い。

そしてここでも地元の方に親しく話しかけて頂いた。
さらにはお酒までご馳走になり楽しく過ごす。
川湯は網走と釧路の中間に位置するので意外に海鮮にも強い。
実は店員さんが温泉マイスター。
和歌山の川湯温泉とは友好関係。
故・大鵬親方もちょくちょく来店していた。
などなど、大将も交え様々な話題が楽しく、つい遅くまで居座ってしまった。

やっぱ川湯温泉は最高や。

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