一晩お世話になった鹿児島市の「ライダーハウスMASU」
ここでは朝日に染まる桜島を特等席で見ることができました。
ぼんやりと朝日を眺め、同宿者と世間話をし、ちんたら荷造り。
瞬く間に時間が過ぎていきます。
早起きと整理整頓がとてもとても苦手なライダー。それが私です(^_^;)
ようやく出発し、まずは鹿児島市街へ。
鹿児島市立美術館の脇にある西郷どんの銅像と記念撮影。
銅像を見つけられず何回か前を通り過ぎたのは秘密だ。
ちなみに鹿児島空港近くの西郷公園にはビッグサイズの西郷像があるらしい。
さて鹿児島といえば、かき氷の「白くま」が有名。
これを食すべく向かった先の「天文館むじゃき」の開店は11時から。
今回は時間的都合によりあえなくスルー(T_T)
もう一つの鹿児島の甘味、「両棒餅」も食べたかったのだけれど…
両棒餅は「両棒」と書いて「ぢゃんぼ」と読む。
ジャンボだけどミニサイズのお餅。
見た目から判断するに、…みたらし団子の亜種?
後ろ髪を引かれながらも鹿児島港から「桜島フェリー」で桜島に渡ります。
桜島フェリーもうどんが名物とのこと。
しかし航行時間13分では落ち着いて食べれないのではなかろうか。
桜島フェリー利用客が大変多いく、多数の車が乗船待ちをしている。
しかし、行列の見た目に反して待ち時間は少ないです
車両は上下二段同時の入・出庫。船は前後両面の操舵室で回頭時間を節約。
料金所はゲート式で桜島側のみに設置。
大変効率的なオペレーションで、感心しました。
桜島に上陸し、反時計回りに穏やかな湾内を眺めながら走行。
山道に折れて湯之平展望所へ。
間近に見る桜島の山肌はずいぶん荒々しい。
ふと足元を見れば、火山灰でまさしく灰色になったツーリングシューズ。
まだおろしたてなのに・・・
ひとしきり景色を楽しんだ後は再び麓にへ向かう。
と、脇道から火山灰を満載したダンプが前方に合流する。
なるほど、雪国が除雪するようにこの地域では除灰が必要な様だ。
見れば道路脇に火山灰の集積所まで設置されている。
しかしあの大量の灰は最終的にどこへ行くのだろうか?
そんな事を考えていると、ダンプから巻き上げた火山灰が目に。
灰に含まれるガラス質のせいなのか、激痛一歩手前の異質な痛み。
タンクバッグに常備している目薬ですぐに眼を洗い流す。
昨日出会った桜島を一周してきたというライダー。
なるほど彼の目は真っ赤だったな…
桜島の東で水の干上がった川に差し掛かる。
川底にも火山灰が堆積していて、砂と混ざった色合いはまるでピーナッツクリーム。
学校敷地内?にある黒神埋没鳥居へ到着。
およそ100年前の大噴火により1日で埋まってしまったという鳥居。
噴火の前日にはあちこちの井戸が沸騰したとか。
桜島から鹿屋に向かい、「海上自衛隊鹿屋航空基地」へ。
基地には資料館が併設され、航空機や装備、旧海軍時代の資料が展示されています。
そして鹿屋には現存する唯一のニ式大型飛行艇が。
70年前の日本が生み出した世界最高の性能を誇る大型飛行艇。ロマンですね。
そして二式大艇のDNAを受け継いだUS-2が現在も活躍しています。ロマンですね。
というかせめて屋根だけでも付けてあげて…
P-2という航空機。鼻先にもガラス張りの座席が有って実際に座れるのですが、
奈良大仏の鼻の穴を縦に伸ばしたような通路を通らなければいけません。
大型ヘリコプターのコクピットにも座れます。
ヘリのコクピットは飛行機よりも複雑で異質な感覚。
どっぷりと展示を見た後は隣接する物販所で昼食のカレーを。
こちらのは「海軍カレー」ではなく「海軍航空カレー」なのです。
黒っぽい見た目で味は甘め。子供から老人までカバーできるお味ですな。
食後は霧島方面に北上。
野湯として名高い山之城温泉(やまんじょ温泉)に行ってみたかったのだけれど、
そこは10年程前から有毒ガスの関係で立ち入り禁止となっているそうで。
自己責任で行くにしても単独だし日没前だしなあ…
ということで霧島の丸尾温泉街で唯一という公衆浴場「前田温泉 カジロが湯」へ
カジロが湯は掘削業者が自前で開業したという温泉で銭湯以下の低料金。
低料金なのに源泉掛け流しで、温泉の蒸気を使ったサウナまで楽しめます。
近所なら毎日でも通いたい。
入浴後には温泉の蒸気で蒸した温泉卵。
茹でとは違う味の濃さで美味。
さっぱりして小腹も満たしたので本日の宿へと向かいます。
霧島から北上し熊本県に入り、えびの高原を越えて多良木へ。
寝台列車を再利用した宿泊施設「ブルートレインたらぎ」へチェックイン。
一泊3080円で、近くにある温泉施設の入浴券も付いています。
部屋は鍵のかかる1人用個室と、鍵のない4人用開放型(2段ベッド×2)の2タイプ。
荷物を散らかすタイプの自分は開放型を選びました(笑)
たまたま訪れた多良木ですが、この日はえびす祭りが催されていました。
折角なので夜のお散歩を楽しみます。
多良木はそれほど大きな街ではない印象ですが、境内は非常に賑わっております。
夜店で豚の角煮がブロックのまま売られていて驚愕しました。
ひとしきり散歩を楽しんだ後、頂いた入浴券で「えびすの湯」へ。
地元の方と祭りの話などをしつつ入浴。
消灯前にブルートレインに戻って以外に悪くない寝心地のベッドで就寝です。
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