潜水艦救難艦 サブマリンレスキュー

先日和歌山港に海上自衛隊の潜水艦救難艦 ASR-403 「ちはや」 が入港し、陸上自衛隊の車両と共に一般公開されておりました。台風接近の影響でしょうか、かなりの雨が降っていましたが見学者はそこそこ来ていたみたいです。

「ちはや」は日頃の手入れの賜物なのか、外観・内部ともにかなりキレイな状態でした。
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「ちはや」は沈んだ潜水艦の乗員を救助するための船という、自衛隊の中でも特殊な用途の艦艇です。大砲やミサイルの類は搭載せず、救助用の潜水艇を搭載します。
艦橋後方は潜水艇の格納庫になっていて、その後ろの船体中央付近には潜水艇を昇降するリフトがあり、これが外観上の特徴になっています。

艦橋は比較的広くスペースがとられていて、若い艦艇らしく液晶モニタも装備されています。
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航空自衛隊もスナップオンを使っていましたが、海でもスナップオンの信頼は厚いようです。
官庁納入品でも永久保証なのでしょうか?
ちなみに自分の工具箱にスナップオンはひとつもありません。

主役?の深海救難艇(DRSV)です。
魚雷か航空爆弾のような形ですが、蓄電池で駆動する有人の潜水艇です。
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海中にて潜水艦の脱出ハッチとドッキングし、乗員を移乗させることができます。
脱出ハッチの規格は国際的なモノで他国の潜水艦の救助も出来るようです。
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DRSVのスクリューと交換用のバッテリーです。

夜間も強い雨が降っていましたが、対岸から撮影してみました。
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すこし話がそれますが、現在中国の軍拡が進んでいて、空母建造に象徴されるように、中国海軍も増強の一途をたどっています。そのためアジアの各国では潜水艦の増強が計画されており、オーストラリアや韓国では潜水艦の保有数をそれぞれ現状の2倍である12隻と18隻にする計画まで出ているようです。

日本も、現状で教育用2隻を含む18隻の潜水艦を運用しているけれど、建艦ペースはそのままに退役を延ばすことで、合計20隻以上の体制に増強し、それらに対応するようです。
しかし潜水艦の数を増やすとなると、潜水艦救難艦が2隻だけってのもどうなのでしょう。

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